【CB400SF】ブレーキフルード交換

CB400SF

CB400SF(NC42)ABSのブレーキフルード交換をやりました。ABS付の場合は、注意しないといけない点もありますが、ABS無しとやり方は同じです。やり方をなるべく詳しく説明しますので、自分でやりたい方は参考にどうぞ(^▽^)/ もちろんブレーキは重要な保安部品ですので、やる場合は自己責任でお願いしますm(_ _)m

ブレーキフルード交換時期

走行距離に関係なく、2年に1回です。車検の度にやればちょうどいいですね。

必要なもの

  • 廃油入れ
    使用済みの500mlペットボトルで大丈夫です。
  • 補助する人

必要な工具

構造の説明

右側ハンドルのブレーキレバーを握ると、フロントタイヤのディスクブレーキが効きます。フルードタンクは右側ハンドルにあります。
右足のステップ付近のブレーキレバーを踏むと、フロントタイヤのディスクブレーキ少しとリアタイヤのディスクブレーキが効きます。いわゆるコンビブレーキというやつです。
ブレーキレバーを引くと、レバーから離れた位置にあるブレーキ(キャリパ)のブレーキパッドが押し出されて、ブレーキディスクに当たりブレーキが効きますが、離れた位置まで力が伝達されるのは、レバーからブレーキまで、中が油(ブレーキフルード)で満たされたホースで繋がれているからで、油の圧力で力を伝達しています。ブレーキフルードが劣化し、ホース内に空気ができると力の伝達がうまくいかなくなるので、定期的にブレーキフルードの交換が必要になります。ですので、ブレーキフルードを交換する場合、空気が混入しないよう慎重に作業する必要があります。今回の作業としては、2ヶ所あるフルードタンクから新しいブレーキフルードを入れて、タイヤ付近にあるブレーキキャリパからブレーキフルードを排出します。もし、誤って空気が混入したら、キャリパーからその空気が排出されるまで、作業を続ければいいです。
ABS付の場合は、レバーから押し出された、ブレーキフルードが、ABSユニットを経由するので、交換するフルードの量は少し多くなります。ABSユニット内に空気が混入した状態で、ABSユニットが作動するとエラーを検出して故障になります。急ブレーキでABSが作動した場合だけでなく、メインキーをONにして、メーターの針が動いているときにABSの動作チェックをしているので、この時に空気が混入していてもエラーを検出します。一度エラーになると、メーカーの工場でないと直せないので、ABS付の場合は、空気が混入しないよう特に慎重に作業する必要があります。作業中は、メインキーを抜いておいた方が無難ですね。

手順

バイクを水平な場所に移動して、メインスタンドがある場合は、メインスタンドを掛けます。(メインスタンドの記事はコチラ

右側ハンドルのブレーキレバーのブレーキフルード交換

交換の前に、まず、バケツに水を汲んでおきましょう。ブレーキフルードは、ボディに付着して放置すると、塗装を激しく痛めます。でも、水には弱い。なので、ボディーに付着したら、なるべく早く、水で洗い流す必要があります。パーツクリーナーで洗浄する人もいるみたいですよ。それでは、やっていきます。

補充用ブレーキフルードの準備

写真のような容器にブレーキフルードの缶からブレーキフルードを移しておきます。フルードタンクにフルードを補充するときに使います。補充は、缶からいきなりタンクにできないことはないですが、容器があると飛び散らないし、少しずつ補充ができるので、あった方が便利です。

左側ブレーキキャリパーのフルード排出準備

フロントタイヤ左側に行きます。ブレーキキャリパーの赤丸のキャップを外して、ナットに8mmのメガネレンチをセットします。アトの工程で、車体前方から後方に向かってナットを緩めるので、前方にセットしておきます。シリコンホースをセットしてエア噛み防止のため、ホースは上向きになるよう、とりまわします。シリコンホースの先は、廃油入れのペットボトルに差し込んでおきます。ペットボトルに少し水を入れておけば、倒れ防止になります。

フルードタンク周りの養生

次に、右ハンドル側にまわり、フルードタンクの下とタンクの周りを布のウエスで養生します。風で飛ばないよう、水で濡らした方がいいです。その他の部分も、可能なかぎり養生しておいた方が無難です。作業中にブレーキフルードが飛び散ってボディーに付着すると大変ですので(;’∀’)

フルードタンクを開ける

ハンドルを操作して、フルードタンクが水平になるようにしてから、上の黒いフタのプラスネジを外します。ネジをなめないよう、鉛直下向きにドライバーをしっかり押しながら、緩めます。

ネジが外れたら、ネジを水の入ったバケツに入れます。次に、黒いフタと白いフタを外して、バケツに投入。最後にダイヤフラムという黒いゴムでできた部品を外して、バケツに投入。フルードタンクの塗装にフルードが付着した場合は、ウエスでしっかり拭いておきます。バケツに入れたネジと黒いフタと白いフタとダイヤフラムを水洗いして乾かしておきます。ダイヤフラムは蛇腹みたいになってるので、広げて穴が空いてないかチェック(穴が開くことはないと思いますが念のため)。もし穴が空いてたら新品に交換しないといけません。

シリンジでタンク内のフルードを抜く

フルードタンク内のフルードをシリンジで抜き取って、廃油入れのペットボトルに移します。ちなみに、フルードがやたら減っている場合は、ブレーキパッドが減っている可能性があります。

フルードが抜けたら、タンク内の汚れを、紙ウエスや綿棒で清掃します。
綺麗になったら、タンクに新しいフルードを入れます。アッパー付近まで入れておきます。

左側ブレーキキャリパーからフルード排出

それでは、いよいよフルード排出です。フロントタイヤ左側に移動してからやります。左手で右側ブレーキレバーの操作、右手でブレーキキャリパーに取り付けたメガネレンチを操作します。次の①②③の動作をすると、ブレーキキャリパーに取り付けたホースからブレーキフルードが少し、排出されます。

①ブレーキレバーを3回程度にぎにぎして、タッチが固くなったら、握りっぱなしにする。
②メガネレンチで、ボルトを緩めて、即、締める。(下の写真の要領です)
③ブレーキレバーをゆっくり離す。

①②③を繰り返します。フルードタンクのフルードが減ってきたら、フルードを足します。ブレーキキャリパーのホースから排出されるフルードが新品の色になったら完了です。エアが出てくるようなら、出なくなるまで継続です。

後片付け

ブレーキキャリパーのボルトをしっかり締めてから、ホースを抜きます。抜くときに、フルードが飛び散るので、ウエスでカバーしながら抜きます。フルード排出口にフルードが少し残るので、ペーパーウエス等でコヨリを作って、排出口に差し込んで綺麗にします。最後にキャップを被せます。

右側ブレーキキャリパーのフルード排出準備

右側のブレーキキャリパーも左側と同じように作業します。フロントタイヤ右側に行きます。ブレーキキャリパーの赤丸のキャップを外して、ナットに8mmのメガネレンチをセットします。車体前方から後方に向かってナットを緩めるので、前方にセットしておきます。シリコンホースをセットしてエア噛み防止のため、ホースは上向きになるよう、とりまわします。シリコンホースの先は、廃油入れのペットボトルに差し込んでおきます。

右側ブレーキキャリパーからフルード排出

次に、フルード排出です。左手で右側ブレーキレバーの操作、右手でブレーキキャリパーに取り付けたメガネレンチを操作します。次の①②③の動作をすると、ブレーキキャリパーに取り付けたホースからブレーキフルードが少し、排出されます。

①ブレーキレバーを3回程度にぎにぎして、タッチが固くなったら、握りっぱなしにする。
②メガネレンチで、ボルトを緩めて、即、締める。
③ブレーキレバーをゆっくり離す。

①②③を繰り返します。フルードタンクのフルードが減ってきたら、フルードを足します。ブレーキキャリパーのホースから排出されるフルードが新品の色になったら完了です。エアが出てくるようなら、出なくなるまで継続です。

後片付け

ブレーキキャリパーのボルトをしっかり締めてから、ホースを抜きます。抜くときに、フルードが飛び散るので、ウエスでカバーしながら抜きます。フルード排出口にフルードが少し残るので、ペーパーウエス等でコヨリを作って、排出口に差し込んで綺麗にします。最後にキャップを被せます。

最後に、フルードタンクにフルードを補充します。アッパーより少なくしておきます。乾かしておいたダイヤフラム、白いフタ、黒いフタの順に取り付けして、2ヶ所ネジを締めます。ネジをなめないよう、鉛直下向きにドライバーをしっかり押しながら、締めます。ガチガチまで締めなくてもいいです。一応ここでエアが嚙んでいないかテストをしました。ブレーキを握って固かったのでOKですね。以前よりふにゃふにゃだったら、エアが噛んでるので、フルード排出からやり直しです。

右足のステップ付近のブレーキレバーのブレーキフルード交換

『右足のステップ付近のブレーキレバー』とは右足で踏むブレーキレバーのことです。フルードタンクは、車体後方右側にあります。このブレーキレバーに連動するのは、後輪のブレーキキャリパーと、前輪左側のブレーキキャリパーです。

後輪ブレーキキャリパーのフルード排出準備

後輪タイヤ車体右側に行きます。ブレーキキャリパーの赤丸のキャップを外して、ナットに8mmのメガネレンチをセットします。車体前方から後方に向かってナットを緩めるので、前方にセットしておきます。シリコンホースをセットしてエア噛み防止のため、ホースは上向きになるよう、とりまわします。シリコンホースの先は、廃油入れのペットボトルに差し込んでおきます。

フルードタンク周りの準備

対象のフルードタンクは樹脂製で、フタは回すだけで取れます。ラクチン(⌒∇⌒)。。。なんですが、フタが簡単に回せないようになってます(;’∀’)

なので、フルードタンクの固定ボルトを外して、タンクのフタを外して、再固定という工程があります。

まず、固定ボルトを外したら、フルードタンクの黒いフタをはずしてバケツに入れます。次に、黒いフタと白いフタを外して、バケツに投入。最後にダイヤフラムという黒いゴムでできた部品を外して、バケツに投入。バケツに入れた黒いフタと白いフタとダイヤフラムを水洗いして乾かしておきます。ダイヤフラムは蛇腹みたいになってるので、広げて穴が空いてないかチェック。もし穴が空いてたら新品に交換しないといけません。

次に、古いフルードをシリンジでタンクから抜いてタンク内をウエスで清掃します。最後に、タンクを固定ボルトを再固定して、新しいブレーキフルードを補充しておきます。(上の写真が準備完了状態です)

後輪ブレーキキャリパーからフルード排出

次に、フルード排出です。右手でブレーキレバーの操作、左手でブレーキキャリパーに取り付けたメガネレンチを操作します。次の①②③の動作をすると、ブレーキキャリパーに取り付けたホースからブレーキフルードが少し、排出されます。

①ブレーキレバーを3回程度下げて、タッチが固くなったら、下げっぱなしにする。
②メガネレンチで、ボルトを緩めて、即、締める。
③ブレーキレバーをゆっくり離す。

①②③を繰り返します。フルードタンクのフルードが減ってきたら、フルードを足します。ブレーキキャリパーのホースから排出されるフルードが新品の色になったら完了です。エアが出てくるようなら、出なくなるまで継続です。

後片付け

ブレーキキャリパーのボルトをしっかり締めてから、ホースを抜きます。抜くときに、フルードが飛び散るので、ウエスでカバーしながら抜きます。フルード排出口にフルードが少し残るので、ペーパーウエス等でコヨリを作って、排出口に差し込んで綺麗にします。最後にキャップを被せます。

前輪左側のブレーキキャリパーのフルード排出準備

フロントタイヤ左側に行きます。ブレーキキャリパーの赤丸のキャップを外して、ナットに8mmのメガネレンチをセットします。アトの工程で、車体上方から下方に向かってナットを緩めるので、上方にセットしておきます。

前輪左側のブレーキキャリパーからフルード排出

次に、フルード排出です。手順は、他のキャリパーと同じで、ブレーキレバーの操作、ブレーキキャリパーに取り付けたメガネレンチを操作します。次の①②③の動作をすると、ブレーキキャリパーに取り付けたホースからブレーキフルードが少し、排出されます。が、これって一人で無理ですよね(^▽^;)というわけで、補助する人を呼んできて二人で作業しました。

①ブレーキレバーを3回程度下げて、タッチが固くなったら、下げっぱなしにする。
②メガネレンチで、ボルトを緩めて、即、締める。(下の写真の要領です)
③ブレーキレバーをゆっくり離す。

①②③を繰り返します。フルードタンクのフルードが減ってきたら、フルードを足します。ブレーキキャリパーのホースから排出されるフルードが新品の色になったら完了です。エアが出てくるようなら、出なくなるまで継続です。

後片付け

ブレーキキャリパーのボルトをしっかり締めてから、ホースを抜きます。抜くときに、フルードが飛び散るので、ウエスでカバーしながら抜きます。フルード排出口にフルードが少し残るので、ペーパーウエス等でコヨリを作って、排出口に差し込んで綺麗にします。最後にキャップを被せます。

最後に、フルードタンクにフルードを補充します。アッパーより少なくしておきます。乾かしておいたダイヤフラム、白いフタ、黒いフタの順に取り付けして、2ヶ所ネジを締めます。ネジをなめないよう、鉛直下向きにドライバーをしっかり押しながら、締めます。ガチガチまで締めなくてもいいです。一応ここでエアが嚙んでいないかテストをします。レバーをおろして固かったのでOKですね。以前よりふにゃふにゃだったら、エアが噛んでるので、フルード排出からやり直しです。

テスト走行

作業は完了したので、テスト走行しました。ブレーキのタッチが以前より良くなって、しっかり効きました。効果が体感できて大満足です。やった甲斐がありました!ちなみに、ふにゃとなってたら、エアが噛んでることになるので、やり直しです(;’∀’)

まとめ

フルード交換作業自体は、単純作業ですが、ブレーキは重要な保安部品なので、くれぐれも慎重にやりましょう。もちろん、自己責任でお願いします。自信が無かったらバイク屋さんでやってもらいましょう。繰り返しになりますが、ABS付の場合は、ABSユニットにエアが入ると、メーカーに送らないと直せないです。下調べをしっかりお願いします!
では、また!ご安全に~~~(^▽^)/

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